「セバスチャン」とは・・・・
「ウワ〜久しぶり」とスーパーの前で声高らかにし、思わず二人とも手を取り合ってしまいました。
お会いした相手とは以前、薬局に勤務していた際のお客様でもう8年近く仲良くさせていただいています。
90歳近くなろうとしていらっしゃいますが、お年を感じさせないパワーがあります。
この方からは、様々なことを学びました。
神社の前を通る際には、一礼をして挨拶する。
今自分が幸せということは、周りの方のお陰をいただいている。
年をかさねていくと背中がまるくなるから、猫背にならないように自分で注意する。
声を出す詩吟には健康に繋がる。など、人間として女性として前向きに生きる方法を身をもって教えて頂きました。
こんな素敵な女性なのに昨年、悪質リフォーム詐欺にあってしまいました。
ご夫婦だけで住んでいらっしゃるご自宅にある男性が来たそうです。
「何か困っている事はございませんか?」と・・・言葉巧みに話しかけそしてとても親切だったそうです。
その頃、電話機を置いている壁の裏から夜になるとネズミが「ガリガリ」と齧てとても迷惑していたそうです。
その相談をしたところ「マンホールを開けて高圧水流を流すとネズミがいなくなる」という言葉にだまされてしまったそうです。次に外からかけても効果が出ないので「今度は、家の中の配水管からしてみます」と言われてあれよあれよと言う間に台所に穴を開けられ、床下の空調を取りつけられてしまったそうです。
工事が終わり請求された額がなんと「700万!!」その金額に驚いた老夫婦は、「そんな金額は払えない」と訴えると今まで提示していた700万の請求書をビリビリと破りそんなに高いかな?といい「300万」に書き換えたそうです。
その時点でその老夫婦は、騙された事に気がついたそうです。
「訴えてやる!!」と老夫婦がいうと今までやさしかった人が豹変したそうです。
そのご夫婦には、お子さんがいらっしゃいましたが遠く離れていらっしゃった為、近所の方にご相談されたそうです。
タクシーをひろい区役所に行き、こちらでは手続きをとれないと言われ消費者センターを案内されたそうです。
結局の所、クーリングオフがきいてお金を払わずに済みましたが、いつその人達が襲ってくるかという恐怖心に苛まれたそうです。
高齢者の方のお役に立ちたいと思い15年間。様々な施設を見学しましたが、結局のところ「終の棲家」とは、ご自宅と考えます。
しかし、日本は、核家族化が進み高齢者だけのお宅が当たり前のようになっているのが現状です。又、個人情報の漏洩化に伴って自宅で住むということは、とてもハイリスクになっています。
そこで、家族ではないけれどいつでもご主人様の事を考えている存在は、誰なのかと考えた時に「執事」という人物が浮かびました。
アルプスの少女ハイジに出てくる「セバスチャン」。彼は、ハイジが拾ってきた黒猫をそっと屋根裏部屋で飼ってくれていました。
そんな人物像から社名も「セバスチャン」と銘銘しました。
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